【加治東地区】これからの公共施設と地域公共交通のあり方に関する市民懇談会

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11月25日(金)に 加治東地区行政地区センターにて、

飯能市主催の「これからの公共施設と地域公共交通のあり方に関する市民懇談会」が開催されました。

会場では飯能市財務部管財課資産経営室と市民生活部生活安全課交通政策室の方々による説明が行われました。

(1)公共施設について

なぜ、このタイミングで公共施設のあり方について話しあう必用があるかと言えば、飯能市内における1970年代の急激な公共施設の建築からまもなく50年が経過し、早急な老朽化対策が必要となっています。また、1982年以前の旧耐震基準の建物の安全性の見直しが求められているからです。

今日の会場「加治東地区行政センター」はどうか?

ちなみに、岩沢地区にある加治東地区行政センターは昭和56年に建設されており、耐震化は未実施です。保育園との複合施設ですし、早急な対応が急務です。

また、1階が保育園、及び子育て支援センター、2階が行政センターとなっていますが、2階への導線にはエレベータがなく、傾斜のきつい階段のみというのが現状です。ご高齢の方が利用するにあたっては、一歩引いてしまう階段です。

また、駐車場も狭く日中は駐車問題が多発する様子。

ワークショップも行われましたが・・・

「3~4名でこの問題をどう思うか話し合ってください」とのアナウンスがあり、各グループごとに話し合いをしましたが、正直、数字と現状だけ言われて投げかけられても、何をどう話し合ってよいか分からず、疑問でいっぱいの内容でした。

マンガ版パンフレットにはヤマノススメが登場

4割以下の市民の意見で「飯能のこれから」が決まってしまう?

当日の配布資料に平成27年11月に市が市民2000人を対象に無作為で行ったアンケートの結果が掲載されていました。

この中で回答者の約8割が「建て替え時は多機能化・複合化が望ましい」、「数の適性を図るべきだ」と回答しており、市側はこのことを強調する形で説明をしていました。

しかしながら、平成27年11月実施のアンケートの回答率は38%(760名程度の意見)と、決して飯能市民の民意が反映されているとは言いがたいものでした。

それから1年、この市民懇談会は私たちに改めて同じような「アンケート」を取るために行われた会に過ぎなかったかのような印象を受けました。

加治東小学校の空き教室の活用がキーポイント?

参加者からは加治東地区行政センターの隣にある加治東小学校について「空き教室を活用できないのか?」との意見が多数飛び交っていました。

加治東小学校はピーク時の三分の一ほどに減少しており、ほぼ各学年1クラスというのが現状です。それならば「既存施設を有効活用してみては?」というのが地域の声のようです。

あるものを上手く活用できれば、それにこしたことはりません。検討の価値は大いにあると思います。

(2)地域公共交通について

加治東地区の地域公共交通に関しては、バス路線がないので特に議論にはなりませんでした。本題からは逸れますが「元加治駅南口の早期実現を!」との意見が出ていました。

ずっと、南口の開設を待ち望んでいる住民達の声が、しっかりと市側に届くことを強く願います。

いずれにせよ、地域としてコンパクトな加治東地区にとって目下の問題は区画整理の早期完成、南口開設、下水道整備であることは間違いありません。

(3)まとめ

市が公共施設をマネジメントするならば、区画整理事業と併せて考えるべきです。全体のまとめとして言えることですが、結局、何年後を見据えて公共施設と地域公共交通について考えているのかが全くわからない、漠然とした懇談会でした。

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